■「どうせ無理」と言ったら「無理かどうか試してみよう」
脳は無理なことにエネルギーを発揮しません。たとえばお子さんが「テストで合格なんて無理!」と言った途端、脳が思考停止状態に。そんなときは「無理かどうか試してみよう」と声をかけてみてください。脳が活性化されてやる気になります。また、無理とよく言う子の中には目標設定が高くなっている場合も。完璧な状態を目指さず、目標値を下げてみることも大切です。
■イヤなことは1回吐き出したら話さない、書かない
学校で意地悪をされた、友達とケンカした……こういうときに短期間に何回もそのことを周りに話す、つまりアウトプットをすると、脳の仕組み上、記憶が強化されて忘れられない状態に。かといって誰にも言わないとストレスを感じるので、吐き出すのは1回にとどめるのがベスト。たとえばお母さんに話した後に、帰宅したお父さんにもまた話すというのは避けましょう。
■親は子どもの失敗を防ぐのではなく、見守る
子どものメンタルを強くしたいのであれば、小さいときから失敗の経験をたくさんさせたほうがいいでしょう。「失敗したら傷ついてしまうのでは」と心配する親御さんもいますが、子どもが自分で失敗に気づくことが重要。失敗や挫折の経験がないまま、社会人になって上司に怒られて、いきなりメンタル疾患になるケースもあります。親は勇気を持って見守ることが大切です。
■子ども自身に決めさせる親はそれを否定しない
子どもが自分の意見を言ったときに、「そうじゃないでしょ」「〇〇だよ」と否定したり、すぐに正解を教えたりしそうになったらぐっとガマン。親から否定されることで子どもは自分の考えを言わなくなり、教えてもらうまで待つようになります。それでは何も決められないまま社会人になってしまいます。親はあれこれ言わず、子どもの意見を尊重し、間違いがあっても気づくまで辛抱強く待ち続けましょう。
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