子どもが家で勉強するには、自分の部屋よりリビングがいい――。「リビング学習」は、難関大に進学した学生たちが取り入れていた勉強スタイルとして注目され、子どもの集中力や学習効果を高めるとも言われています。しかし、リビング学習ブームに「翻弄されてしまった」と失敗談を語るのは、3人男子の母で、『AERA with Kids』(朝日新聞出版)のイラストエッセーが人気のtomekkoさんです。育児情報を参考に作り上げた学習環境が次々と崩壊し、「子どもに合った学習スペース」を模索し続けること4年。tomekko家の日々を、つづってもらいました。
【イラスト】リビングが「カオス」に!tomekko家の3兄弟* * *
こんにちは。子どもたちの日常を記録するのが趣味のエッセー漫画家、tomekkoと申します。
ちょっと穏やかすぎて野に放つのが不安な小5(10歳)と、ワンパクと内弁慶のハーフ小1(6歳)、そしてあざとい癒やし系偏食王の年少(4歳)の男子3兄弟に年々鍛え上げられています。
新学期が始まり2カ月、日々のルーティンが固まってきて少し落ち着いてきたという方が多いのではないでしょうか。
小学生を育てているみなさん、お子さんは家のどこで勉強していますか?親の目が届くリビング学習? それとも自立の一歩となる子ども部屋?
実はわが家は長男入学の4年前から様々な情報に翻弄され続けた「学習環境迷子」なんです(笑)。
■世の主流は「リビング学習」一色だった!
そもそも長男が小学校に入学した頃、次男はまだ2歳、三男はまだ私のおなかの中でした。そして入学後1カ月ほどで三男出産。ま、その……ご想像通りです。はじめての小学校に戸惑う長男、絶賛イヤイヤ期&赤ちゃん返り次男に新生児を抱え、カオスなんて一言じゃ言い表せないぐらいの地獄絵図でした。産前から手伝いに来てくれていた義母がいなかったらそもそも生活自体が成り立たなかったであろうレベル。私も産後のホルモンバランス不調でイライラしてばかりいたし、振り返るたびに申し訳ない気持ちでいっぱいになっていました。
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