例えば「負けても泣かなかった」ことよりも、「泣いてもまた立ち上がった」姿をたたえられる。「黙って我慢していた」ことよりも、「助けてほしい」と言えた勇気を認め合える。そんな価値観が、これからの子どもたちの未来をしなやかに支えてくれるはずです。
つまり「本当の強さって、なんだろう?」という問いを、私たち親や指導する大人が立ち止まって考え続けること。それが、子どもたちが“安心して頑張れる環境”をつくるための確かな一歩になるのだと思います。
※1.Kim J, Tamminen KA. Emotion regulation among competitive youth athletes: exploring the independent and interactive effects of cognitive reappraisal and expressive suppression. Int J Sport Exerc Psychol. 2023 May 4;21(3):534–556.
小塩靖崇さん
〇小塩靖崇(おじお・やすたか) /東京大学大学院総合文化研究科 スポーツ先端科学連携研究機構(UTSSI) 特任講師。三重大学医学部看護学科卒業。病院での臨床を経て、東京大学大学院教育学研究科で博士号(教育学)を取得。健康教育学が専門。国立精神・神経医療研究センターを経て現職。スポーツメンタルケアの研究者として、また小学生の子を持つ保護者として、地域の小学校ではPTA会長を務める。著書『10代を支えるスポーツメンタルケアのはじめ方 』(大和書房)では、保護者や指導者に向けた、日常の具体的なサポートのヒントを紹介。アスリートと共に「よわいはつよいプロジェクト 」を立ち上げ、「本当の強さとは何か?」という問いに向き合う。
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東京大学大学院総合文化研究科 スポーツ先端科学連携研究機構(UTSSI)特任講師。三重大学医学部看護学科卒業。病院での臨床を経て、東京大学大学院教育学研究科で博士号(教育学)を取得。健康教育学が専門。国立精神・神経医療研究センターを経て現職。スポーツメンタルケアの研究者として、また小学生の子を持つ保護者として、地域の小学校ではPTA会長を務める。著書『10代を支えるスポーツメンタルケアのはじめ方』(大和書房)では、保護者や指導者に向けた、日常の具体的なサポートのヒントを紹介。アスリートと共に「よわいはつよいプロジェクト」を立ち上げ、「本当の強さとは何か?」という問いに向き合う。