いやいやではあるけど、ちまちまするのでそこまで精神的な負担はなく、いつの間にか大問もいくつかやってしまったという感じにすることです。

 私は料理が好きなのですが、ハンバーグを作るたび、つくづく料理と勉強って似ているな、と思ったものです。丸焼きにしても、刻んでハンバーグに入れても体に取り入れる栄養素は一緒。だったら嫌いな教科もいつの間にかこなしてしまうように刻んだらいいんだ、と思ったわけです。

 子どものスケジュールは「何とかやらせなくちゃ」という親のプレッシャーを感じさせないようにすることが大事だと思います。

(構成/教育エディター・江口祐子)

写真・図版(2枚目)| 佐藤ママに聞く「嫌いな教科をいつの間にかこなす方法」とは 「ピーマンを刻みまくってハンバーグに入れるのと同じ」

※「中学受験の意義」(佐藤亮子・安浪京子著)から一部編集

東大理三出身・佐藤ママの長女が語る、母の教育「いい大学に行ってくれたら自慢できるという感情は母には全くなかった」
中学受験の意義

佐藤 亮子,安浪 京子

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佐藤亮子
佐藤亮子

さとう・りょうこ/4人の子ども全員を東京大学理科三類に合格させた実績を持つ教育・子育てアドバイザー。著書に『佐藤ママの子育てバイブル 学びの黄金ルール42』(朝日新聞出版)、安浪京子さんとの共著『中学受験の意義 私たちはこう考えた』(朝日新聞出版)など。

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