うちの子どもたちは中高生になると自分でスケジュールを立てるようになりました。その時に参考になるのが、小学生時代に親が立ててくれたスケジュールなのです。
だからぜひ、小学校の時に、親子でああでもない、こうでもないと話し合いながらスケジュールを立ててあげてください。中学生になっても、「作って」と頼まれたらしっかり作ってあげてくださいね。大人になったら、頼んでくる子どもはいませんから大丈夫です。頼まれているうちが、花なんです。
子どもも最初はうまくこなせないかもしれませんが、だんだん「スケジュールに書いたものを終わらせるとスッキリするな」「ちゃんとやれば点数に結びつくんだな」と子ども自身がぼんやりと感じ始める……これが大事なんです。
「よく子どもがその通りにやりましたね」と言われることが多いのですが、「何をやりたいか」というのは子ども本人に頻繁に聞いていました。
例えば、スケジュールを立てる時に学校から帰ってきてから塾に行くまでや、寝るまでに空き時間を見つけた時、「この空き時間、何をする?」と前もって聞いておきました。
子どもはそれぞれ得意、不得意があるので長男に聞くと「ここはもうちょっと算数をやっておくわ」と言ってきたり、次男は「算数30分、理科30分にしたい」と言ってきたり。子どものやりたいことや好き、嫌いは重視したほうが万事うまくいきます。
例えばピーマンが嫌いだとします。それなのに「ピーマンは栄養があるから」とピーマンの丸焼きを毎日出して食べさせたらもっと嫌いになってしまいます。しかし、細かく刻んでその子の大好きなハンバーグに混ぜたらいつの間にか食べられた、ということはあります。
もし、算数が嫌いな子に1単元12問ある問題集をそのまま手渡して「この単元をやっておきなさい」と言ったら余計嫌いになるに決まっています。だったらハンバーグに入れるピーマンのように刻みまくる。今日1問、明日2問とか、昼1問、夜1問とか。または、もっと刻んで大問を小問でバラバラにして、考える時間をかけなくて済むようにする。
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