僕はまじめな少年ではありませんでした。宿題こそなんとか最終日までには終わらせていましたが、とにかく「生き物」が好きだったんです。そこで、時間や状況が許す限り虫や、は虫類を採ったり観察をしていました。

 あとは、マンガです。夏休みはとにかく長い。友達とマンガ雑誌も作っていたので「この連載分は早く描かないと」なんて燃えていました。「読み切り短編」も描いていたんで、忙しかったですよ(笑)。

 そういえば、大きな段ボールで作ったガンダムを倉庫に隠して、社宅の仲間と遊んだりしていました。あの時やっていることのすべてが、今の自分につながっています。

 時間がたっぷりある夏休み。好きな素材を使って、なにかひとつ工作してみるのも楽しそうです。市販のものでもいいのですが、できれば「一から」がおすすめです。せっかくなので、「売っていないもの」を作ってみましょう。トライ&エラーができるのも、夏休みのいいところですよね。

※関連記事<「ミャクミャク」のデザイナー山下浩平に聞くキャラクター誕生秘話「実は”太陽の塔”を意識しています」​>から続く

(取材・文/三宅智佳)

「ミャクミャク」のデザイナー山下浩平に聞くキャラクター誕生秘話 「実は”太陽の塔”を意識しています」
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三宅智佳
編集者・ライター 三宅智佳

編集者、ライター。出版社で女性誌の編集を経て、フリーに。ファッション誌や書籍を中心に活動、現在は「AERA with Kids」誌面の編集・執筆を多く手がけるほか、WEBでも子育てや教育分野、著名人インタビューなど精力的に執筆を行う。生活まわりのグッズや本紹介も得意。

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