「校内AL」として、中学1年次の「栄東新聞」の制作や、中学3年次の「課題研究プロジェクト」など、生徒主体の学習に取り組むほか、各教科の授業でも、教師が一方的に生徒に知識を伝達する講義形式ではなく、生徒が自ら考え議論する授業を実践しています。また、自然体験や調査学習、修学旅行などの校外学習を「校外AL」と位置づけ、校内ALと校外ALを相互に連動させた教育を行っています。
探究学習が、将来学びたい分野を見つける機会にも
探究学習では、思考力や判断力、表現力といった大学入試改革で重視されている力も養うことができ、取り組んできた学びや経験を大学入試の総合型選抜入試に生かすこともできます。また、自ら調べたり自分の考えをまとめたりする中でさまざまな情報に触れることで、それまで自分が興味のなかった分野にまで知識や関心が広がる可能性もあります。
「探究学習を通じて、自分がこれから学びたい分野や、将来の希望進路が見つかり、学びのモチベーションアップにもつながることもあります」(大野さん)
現代の予測不可能な将来を生き抜くために必要な力を育成する探究学習は、これからも注目の教育です。
(文/白井裕子)
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