じっくり時間をかけて縮まった距離

――その後、リアルでも気の合う人とつながることはできましたか。

 はい、長女が保育園に通っているときに送り迎えでよく顔を合わせるママと、少しずつ仲良くなることができました。同じ小学校に子どもたちが通っていて、今でもお付き合いさせてもらってます。

 連絡先を交換したのは初めて会ってから1年ほど経ってからでしたし、時間をかけてゆっくりと距離が縮まっていきました。彼女とは、育児でのズボラ具合が似ていて、波長が合ったのも大きかったと思います。

――ズボラ具合、というと?

 たとえば、子どもが野菜を食べないときに、がんばって細かく刻んで食べさせようとする人もいれば、諦める人もいますよね。もちろん頑張って食べさせようとするのは素晴らしいと思うのですが、私は、諦める派なんです。子どもの寝る時間もきっちり決めて守るより、「まぁ、しょうがないよね」と流してしまうタイプです。そういう育児のスタンスが似ていたのも、自然と仲良くなれたきっかけなのかもしれません。

――ママ友ができたことで、救われたことって何かありますか。

 ありますね。長女が認可保育園に入れることになり、転園したときに、新しい園での話があまり良くなくて「元の園に戻った方がいいのかな?」とすごく悩んでいました。そのとき、ママ友やSNSでつながった仲間が親身に相談にのってくれて、とても救われました。結局、元の園に戻ることを決断し、園からも受け入れてもらえたときは本当にホッとしました。あのときは、ママ友や仲間に支えてもらったなと思います。

無理しなくていい、自然でいい

――もともと育児中の人間関係やママ友には、どんなイメージがありましたか。

 正直、ネットなどの影響か、どちらかというとネガティブなイメージがありました。

 仲間外れにされたり、陰口を言われたりしたらどうしよう、と心配していたんです。でも、私の場合にはなりますが、みなさん大人で、そんなに怖いことは起こりませんでした。もちろん人間関係なので多少の面倒なことはありますが、想像したような悪いことは起きなかったです。

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