自分の子どもの遠足のお弁当は、妻が作ってくれています。
妻も働いていて、平日は忙しいので、遠足のある前の週の土日にお弁当の具材や冷凍食品をスーパーで買います。スーパーに行く前に、子どもに「お弁当に入れてほしいおかずは何?」「このお弁当箱の大きさで足りる?」「おにぎり何個?」「おにぎりの具は?」など、お弁当の中身と量を確認します。そして、子どもの希望のおかずを買っています。
わが家でもたくさん取り入れている冷凍食品。昔に比べて品ぞろえがとても豊富です。温めなくても自然解凍で食べられるようになる冷凍食品もあります。お弁当を作る時間も短くなるし、暑さでお弁当の中身が傷まないので安心です。
私が子どものころも冷凍食品がありましたが、おかずはほとんど手作りでした。冷凍食品が入っていると、「手作りじゃない」「かわいそう」というイメージがありました。
でも今は、冷凍食品に対するそういったマイナスイメージはありません。それほど、おいしい冷凍食品がたくさん開発されているからです。息子は、お弁当のおかずとして大好きなのが焼き鳥ですが、昭和生まれの私にとって焼き鳥が冷凍食品にあること自体に驚きです。
さらに、お弁当箱も保温性の高い物ができました。できるだけあたたかいご飯を食べられるようになっています。私の家庭でも、息子に保温性の高いお弁当箱を購入しました。

令和のお弁当はキャラ弁が主流⁉
では、おいしくて種類が豊富な冷凍食品がある今の親御さんの遠足のお弁当作りが、昔に比べて楽になったかというと、そうでもありません。
私が小学校教員になった23年前は、キャラ弁はとても珍しくて、キャラ弁の子どもは、まわりの友だちから脚光を浴びていました。でも、今は昔ほどの珍しさはありません。キャラ弁の子どもは多くいるからです。私の子どものお弁当もキャラ弁です……。お弁当の見た目が昔に比べ、どんどん華やかになっています。ここに時間がかかるんです。
娘のお弁当は、ハムやウィンナーをただお弁当箱に入れるのでなく、妻が包丁を巧みに使って花の形にします。玉子焼きは、ハートの形になるように切ります。おかずを入れるカップや、おかずを刺すための串はかわいい柄やキャラクター物を買います。見た目重視、可愛さ重視です。「すみっコぐらし」のかまぼこは、今の小学生に大人気です。
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