希空の反抗期は地獄の2年間でした
――振り返れば、希空さんの反抗期には手を焼いたとか。
希空は小5の終わりから中1ぐらいまで反抗期がありました。ずっと仲良く遊んでいた娘が急に目も合わせてくれなくなった。初めて訪れた反抗期にどうしていいか分からなくて、妻に相談したら「思春期や反抗期は親に触れてほしくないことも多いから、たぁくんは頑張って耐えてください」とだけアドバイスされました。だからその期間はひたすら耐えて「おはよう」と「おやすみ」だけ言って。あとはママを通して会話をするだけ。
あれは地獄の2年でした(苦笑)。でも、ある時突然、希空から「パパ、『鬼滅の刃』見ようよ」と誘われて。「え! パパと見るの!?」って、もうめちゃくちゃうれしかったのを覚えています。僕、漫画が大好きで、そこで得た知識をよく子どもたちにも共有するんですよ。「この漫画、絶対アニメで来るで」みたいな。「鬼滅」もまさにそういう流れがあった。それから機嫌がいいときは話しかけてくれるようになって、気がついたら反抗期を脱していましたね。
次に長男の青空が中1のときちょっとだけ反抗期がきたんですが、そのときは希空が自ら間に入ってくれたんです。青空がすぐ自室にこもるから「私が行ってくるわ」って。そのときは本当に頼りになりました。希空に「青空のためを思って言うことでも、パパたちが言い過ぎたらしんどいんかなぁ?」と聞いたら「いや、マジでうざいからやめて。思春期の時に『お前のために』とか言われるのが1番腹立つから」ときっぱりアドバイスしてくれたり(笑)。
自分もそういう時期があったなと思い出しました。経験しているのに親になったら忘れちゃうんですよね。子どもに教わることって多いです。
――お子さんたちにはどう成長していってほしいですか。
希空に限らず、やりたいことは挑戦していってほしい。それをこちらは全力で応援します
あとはやっぱり相手を思いやれるような優しい子でいてほしいかな。きょうだいみんな仲良しなんで、これからもみんなで力を合わせて力強く進んで行ってほしいですね。
(構成/大道絵里子)