希空さんのデビューでサングラスをかけたワケ

――SNSといえば、2024年11月には、長女、希空さんがデビューされました。今や、YouTube、インスタグラム、TikTokなど、総フォロワー数は338万人以上(取材当時)という人気インフルエンサーです。進路を相談されたときはどんな心境でした?

 一昨年くらいからかな、「10代の子とかに美容とかファッションとかを紹介するインフルエンサーになりたい」と希空が言い出しました。こっちとしては「イ、インフルエンサー? インフルエンサーってなに?芸能界じゃなくてインフルエンサー? モデルじゃなくてインフルエンサー?」とハテナがいっぱい浮かんだんですが、娘がなりたいと言っているので僕らも研究しました。希空が憧れているインフルエンサーさんのように「今」を切り取って発信したい、それができるのは今しかない、という熱い思いも理解していきました。

 もともとSNSには興味を示していたので、中2のときにパン作りやスイーツ作りといった自分が好きなものをアップするインスタグラムを開設させたんです。顔出しはしないけど、人に見られるものを作るためには魅せ方の勉強もしなきゃいけないし、責任感も生まれる。そういうことを学ぶのもいいと思って。当時は「人前に出るとか、ママやパパと同じ仕事は絶対、嫌だ。特にアイドルにはなりたくない」と言っていたんですけど(笑)。

――人前に出るお仕事の大変さはご両親ともによく知っているだけに、心配や不安はありませんでしたか?

 父親も母親も芸能人なので、一般社会の仕事に関しては勝手がわからないというか、どんなアドバイスをすればいいか自信がない。でもインフルエンサーだったら、ざっくり言えばこっちの世界なのでアドバイスをしてあげられるんじゃないかな、という面では、むしろ安心感がありました。だから、そこからは夫婦と希空で何度も話し合いを重ねて。じゃあ、まずはTikTok始めようか、でもいきなり顔出しはせずに、途中で怖くなっても退路を作る保険の意味でもサングラスをしよう、と。そのサングラスも3人で「どれにする?」とか決めながら。そうしたらすごく注目していただいて、たまたま縁があって芸能事務所さんにお話をもらって加速度的にデビューに進んでいきました。

 デビューしてからはABEMAの「今日、好きになりました。」にも出演させていただいて。親がいないときの姿を初めて見て、知らない間に子どもはしっかり成長しているんだなぁと思いました。

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