どんな子におすすめ?

 1話あたり30ページ前後で台詞も多く、挿絵もふんだんに入っているので、絵本から読みものへの移行期にぴったりのシリーズです。物語の中の繰り返しの展開やリズミカルな文章も楽しく、全点カラーの挿絵も魅力的なので、ひとりでも絵本を読む感覚で読み進めることができるでしょう。

『こぶたのピクルス』(小風さち 作/夏目ちさ 絵/福音館書店 刊)

 第3話「ピクルスの大ニュース」には、ピクルスの歯が抜けるというエピソードが描かれているので、歯の生え変わりの時期にもおすすめ。ピクルスと一緒に、生え変わりと成長を喜びましょう。

 第4話「ピクルスの海水パンツ」のピクルスの愛らしい寝姿は必見。海水浴の前に読むと盛り上がりますよ。

【絵本の次に読みたい童話】やるべきことを“後回し”にしがちな子に効果的? 先延ばしにすると……ハチャメチャな展開に楽しくもドキリ
こぶたのピクルス (福音館創作童話シリーズ)

小風 さち,夏目 ちさ

こぶたのピクルス (福音館創作童話シリーズ)
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加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

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