おすすめポイント

 明るく元気で、ちょっぴりおっちょこちょいのこぶたの男の子ピクルスのほのぼのとした日常が、4つのお話になって綴られています。進んでご近所さんの役に立とうとしたり、お母さんからおつかいを引き受けたりと、ひたむきで一生懸命なピクルスが愛らしく、読んでいてあたたかい気持ちになれます。

『こぶたのピクルス』(小風さち 作/夏目ちさ 絵/福音館書店 刊)

 お話の中で、ピクルスがちょっとした失敗をしてしまうのもポイントです。失敗のたび、ピクルスは「ああっ!」と慌てふためいたり涙を浮かべたりしますが、何事も失敗はつきもの。ピクルスの失敗をお母さんがとっさのひらめきでフォローする様子も描かれていて、やさしさを感じさせます。他にもお父さんやご近所さん、お友達とのやりとりから、ピクルスが愛されて育っていることがよくわかります。

 純真で健気なピクルスのファンになったら、続編『ピクルスとふたごのいもうと』『ピクルスとともだち』もどうぞ。ピクルスの成長を追っていくことができますよ。

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