新たなゴキブリの飼育にも挑戦!
初めて育てたヒメマルゴキブリから時を経て、現在は2種類のゴキブリを育てているという瑠香さん。今回はどんな種類を選んだのでしょうか。
「今飼っているのは、ルリゴキブリとオオゴキブリです。オオゴキブリは飛ぶのも壁を登るのも得意ではないので、脱走の心配が少ないんです。」と瑠香さん。
ルリゴキブリは、瑠香さんの“師匠“でもあるゴキブリ研究者・柳澤静磨さんらが発見した新種「アカボシルリゴキブリ」などの仲間です。羽が自分の名前の由来でもある瑠璃色に輝く美しい姿をしていて、瑠香さんは以前から気になっていた種類だったそうです。
飼育ケースには腐葉土やミズゴケ、朽ち木を砕いたマットなどを混ぜ合わせ、それぞれのゴキブリに適した環境を作り、熱心に世話をしている瑠香さん。

どんどん広がる興味「ゴキブリを食べてみたい」
瑠香さんは、最近では昆虫食にも関心を持っています。
「孫世代まで自分で繁殖すれば、人間にとって有害なものがあっても消えていると思うので、孫世代の数が増えたら、食べてみようと思っています」と語ってくれました。
実際、ゴキブリは食べられるのでしょうか。
ゴキブリ研究者の柳澤さんによれば、脚などを取り除いて素揚げにすれば食べることは可能なのだそう。ただし、柳澤さん自身が過去に調理して食べた際には、アレルギー反応によって体調を崩してしまった経験もあるそうです。
柳澤さんは、「日常的に虫を食べることをすすめているわけではありませんが、味を知ることで、その生き物に対する理解が深まることもあります。見た目が似ていても、種によってまったく味が違うこともあるようです。そういった気づきが探究心の入り口になるかもしれませんね」と言います。
以前、瑠香さんが柳澤さんに「ゴキブリを食べてみたい」と相談したところ、「ゴキブリアレルギーが出てからだと食べられなくなるから、食べるなら早いうちがいいよ」とアドバイスされたといいます。
「私は『食べるのはやめといたほうがいい』という話になるのかなと思ったのですが、いつ食べるかの話になっていて、娘も『善は急げということだ』となっていました」と瀬谷さん。
「さすがに、家のキッチンでゴキブリの素揚げをしてもらいたくないので、もし本当にやるとなったら、処分予定の古いフライパンを使って、カセットコンロを使ってもらうつもりです」と、苦笑い。
「食べてみたい半面、自分で命を奪うことには葛藤があるようです。自分で答えを見つけてもらいたいですね」