長男が塾の勉強が面白い、と言うので、1歳半離れた次男も当然のように「僕も行きたい」となり、三男もそれに続きました。長女は長男が浜学園に通いだした時はまだ幼稚園生だったので、説明会などに一緒に連れて行きました。余った席でお絵描きなどをしながら待っていることもよくあり、まさに小さい頃から馴染みの場所だったんですね。小3で通い始めた時は「私もやっと通うことができる」と喜んでいました。
きょうだい間で「塾の勉強って楽しいよね」という文化が継承されたのはとてもありがたいことでした。とはいっても、全員が同じように勉強ができたわけではなく、性格もバラバラでしたから、やり方は変える必要がありました。
今思うと、長男の時は、塾に通わせるのもとても慎重だったような気がします。とにかく子どもを潰しちゃいけないと思っていたので、下3人がまだ遊んでいる中でこんなに勉強させて大丈夫だろうか、などいろいろ思うこともあり、小4の時は最高レベル特訓(通称「最レ」)にも通わせませんでした。
後に長男が6年生になり、大阪や兵庫で行われる浜学園の模擬試験について行った時、他の子どもたちが実に真剣で、その姿に感動しました。次第に中学受験に対して持っていた偏見が消え、「子どもたちが一生懸命勉強する中学受験っていいなあ」と改めて思ったものです。
子どもとの勉強は意外と楽しい!
中学受験をすると、親のサポートがいろいろ必要になることを面倒だな、と思う人もいるかもしれませんが、18年間子どもが手元にいる中で、子どもが迎える受験って平均して2回ぐらいでしょう。大学付属などに入れば1回かもしれません。
その中で、親が最も関われるのが中学受験です。高校受験になると年齢的に親が介入するのを嫌がるでしょうし、大学受験になれば親ができることは資料整理ぐらいです。中学受験であれば、4年生ぐらいまでなら親が教えられることも多いですし、特に理科や社会は親子で一緒に勉強するのにぴったりです。
わが家の子どもたちも、理科で星座の勉強をしている時に家族で玄関を出て星空を見たり、『るるぶ』を見ながら都道府県の農産物を覚えたりしたのは楽しかった、と今でも言っています。
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