「以前は決まった時間に勉強タイムを設けていましたが無理やり感があり、子どもがイヤイヤやっていたため、うまくいきませんでした。子どもたちにどうしたいか聞くと『自分のやりたいタイミングでやりたい』と。そこで、宿題もプログラム(習い事)も子ども主導で、個々に予定を組むスタイルにしました」

 子どもが時間通りに動くには?「その日の予定を貼っておき、子どもに確認させること。親に聞いてきても教えないほうが、自分から動けるようになると思います」

ポイントやシールで「やりたくない」を「やってもいい」に変える

「子どものやる気を引き出すのにおすすめなのがポイント制。毎日やることを表や手帳に書いて、できたらシールを貼っていくと、自分がやってきたことが見える化して、成長を実感できるツールに。

そうすると、できる自分がうれしくなってきて、ポイントがなくてもできるようになっていきます」(石田さん)

「自分から学びたいと思うには、子ども自身が『こうしたい!』と思うしかけが必要。例えばゲームやスポーツにある、ストーリー性やレベルアップ、勝ち負け、チームプレーなどの要素がヒントになります。本校ではさまざまなカードで、学びを魅力的にする工夫をしています」(根本さん)

(取材・文/POW-DER、岩崎美帆)

子どもの“やる気”のスイッチは「親がさわるな!」 教育の専門家に聞く「わが子をコントロールしない」引き算の子育てとは
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