子どもが新1年生になる共働き世代にとって、欠かせないのが学童です。4月から学童を利用する保護者はいろんな不安も多いでしょう。特に学童ビギナーにとって高い壁となるのが、「お迎えの壁」と「お弁当(昼食)の壁」ではないでしょうか。この2つの壁の現状や最新事情について、学童保育の運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表・萩原和也さんに解説してもらいました。
【表】学童の待機児童数「ワースト20位」の自治体は?(ほか自治体データ全5枚)全国の学童の半数近くが6時30分までに閉所
子どもが新1年生になる際に降りかかってくる、さまざまな難問をまとめて「小1の壁」といいますが、学童にもおいても「小1の壁」が存在します。最初の「待機児童の壁」を乗り越えて無事に学童に入れても、いろいろな壁が立ちはだかっています。
「お迎えの壁」は、保護者が仕事を終えて退勤して学童に子どもを迎えに行こうとしても、学童が閉まる時刻までにたどり着けない状態を指します。勤務地が自宅から離れている場合に起こりがちですが、勤務地と自宅が近くても、就業の形態によって、この壁に困る場合もあります。退勤時刻が遅めであるとか、恒常的に残業(時間外勤務)が生じる場合、お迎えに間に合わないという事態に追い込まれます。
学童の閉所時刻はどうなっているのでしょう。国の調査「令和6年放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」を見ると、お迎えの壁の実態が浮かび上がってきます。
全国25,635施設のうち、午後6時までに閉所する施設が4,228、全体の16.5%です。午後6時30分までの閉所施設は5,507か所で21.5%。午後7時までに閉所する施設が最も多くて13,922か所、全体の54.3%と半数を超えますが、逆に言えば半数近くの学童が午後6時30分までに閉まってしまいます。

学童の閉所時間が女性のキャリアアップに影響する
お迎えの壁が怖いのは、「学童の閉所時刻までに迎えに行けないから、早めの退勤を余儀なくされキャリアに影響する」ことです。
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