大学入学共通テストの科目に、プログラミングなどを学ぶ「情報Ⅰ」 が加わりました。プログラミング教育の現状や流れを知って備えましょう。子育て情報誌「AERA with Kids2025年春号」(朝日新聞出版)からお届けします。
【表】大学入学共通テスト「情報Ⅰ」 主な国立大の配点・比率はこちら(全15枚)精度が上がり始めたプログラミング教育
2020年度から小学校で必修化されたプログラミング教育。小学校では「プログラミング」という教科があるわけではなく、総合的な学習の時間や算数、理科、図工などの授業で学んでいます。
当時、プログラミング教育普及のために全国を奔走していた東京都北区教育長の福田晴一さんは、この5年間を次のように振り返ります。
「2019年の準備段階のときは一人1台の端末が与えられる『GIGAスクール構想』に向かってプログラミング教育の関心が高まっていました。しかしいざ始まったときはコロナ禍になってしまい、『学びを止めないためのしくみ作り』のほうが急務に。プログラミング教育の熱はいったんトーンダウンしたのですが、デジタル環境が一気に整ったおかげで、これからますます学びの質を上げていこう、という空気感になってきた。これが『今』ですね」
「学びの質を上げる」とは具体的にどのような取り組みを指すのでしょうか。
「身近なテクノロジーを『自分事』として問いを持つことや、デジタルスキルを使って表現したり目的をかなえたりするという考え方は導入時から変わりません。このなかの『どんな教材を』『どう使うか』は、学校ごとにさらに工夫されて充実した学習内容になると思います。端末やデジタル環境を見直す『NEXT GIGA』も始まりますし、さらに幅が広がるのではと期待しています」(福田さん)
子どもが学校でどんな学びを経験しているかよくわからないときは「子どもが積極的にプログラミングの授業の様子を話せるような機会を作ってほしい」と福田さん。
「授業の経験を自分の言葉で話すとさらに意欲がわくと思います。プログラミングは子どもが持つイメージを可視化するのが醍醐味。『どんなことやったの?』『そのソフト(教材)はほかにどんなことができるの?』など、親が関心をもって話を聞き、『表現したい』という心をかき立ててほしいです」
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