パソコンのふたの開け具合にも注視しています。授業中、子どもたちが立ち歩いて、お互いに相談したり話し合ったりするときがあります。教室に40人近くの子どもがいる場合、子どもが歩く道幅は狭くなります。パソコンのふたが大きく開いていると、歩いているときにパソコンのふたと体が当たって、落ちてしまうことがあるのです。
子どもの“超意外”な端末の扱い方
教師が予想できないような“柔軟な発想力”と“大胆な行動力”を持つ子どもたち。
授業で、端末で調べた動物や植物、歴史人物、キャラクターやイラストを、ノートや画用紙などの紙に描き写させることがあります。ある日、びっくり仰天することがありました。
端末の画面に直に紙を置いて、なぞって描いていたのです。視写でなく、直写です。確かに、見て写すよりも直接なぞって描いたほうが正確に描けますが……。
しかも、鉛筆でなく、油性ペンでなぞって描いていました。私は慌てて、「画面は大丈夫!?」と声をかけました。すると子どもは冷静に、「大丈夫です」と答えました。確認すると、画面は大丈夫でした。尖った鉛筆でなぞるほうが、画面が傷ついてしまうかもしれないと気づきました。
また、端末の角を舐めながら端末を持ち運ぶ子どももいました。
授業中に鉛筆を舐めたりかじったりする子どもや、鼻をほじった指を舐める子どもはよく見かけますが、端末を舐める子どもを初めて見たときは衝撃でした……。
端末に関する指導は、これからも状況を見ながら柔軟に対応していこうと考えています。
(文/松下隼司)
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