私の場合、近所に住んでいる夫の両親にもたくさん助けていただきました。
義父はもともとアニメーション制作会社で仕事をしていた人なので、マンガ家という仕事への理解が深かったんです。義母もずっと働きながら子育てしてきた女性なので、気持ちをわかってくれました。2人には感謝しかありません。
子どもたちは、今もときどき「おばあちゃんの家に行ってくる」と出かけていきます。わが家は大家族であまりに騒々しいので、おばあちゃんの家に行くと心が落ち着くみたいです。
出産・育児という未知との闘い。末次家はどこまでいける?
――もともと「子どもは4人ほしい」というお気持ちだったのですか?
私自身が3人きょうだいの真ん中っ子なので「3人はほしい」と思っていました。でも、「欲しい」と思って授かるものではありません。結婚したのが33歳のときでしたから、自分が妊娠できるかどうかもわかりません。
夫と「自然に授からなかったら不妊治療しよう」と話していたんですが、幸い、結婚後半年で長女を授かりました。
ここからが、未知との闘いの始まりだったんです(笑)。
1人目が生まれて、なんとか育てられそうだと知ったので2人目を産み、「まだいけそう」と3人目を産みました。闘いはどんどんレベルアップしたのですが、「まだがんばれるかも!」と4人目を産んだ、という感じです(笑)。
チーム末次はどこまでやれるか?って、確認しつつ、試しつつ、階段を1つずつ上ってきたって感じです。結果、4人まではなんとかなりました。
――すごいですね! 『ちはやふる』の主人公・千早ちゃんのようなチャレンジ精神です。
実を言えば、4人目を産んだとき、妊娠出産の負担が私は人よりも軽いみたいだな、と気づいたんです。
少子化が進んでいる現状を思うと、私はいっぱい産んだほうがいいんだろうと思ったんですが、家が狭いとか、学費が……とか、いろいろ考えて5人目にはチャレンジできませんでした。
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