5.初詣は正しいお参りの作法で

お正月は、初詣に出かける人も多いはず。神様は礼儀を重んじます。正しいお参りの作法もマスターしておきましょう。身なりを整え、鳥居をくぐる前に軽く会釈をしてから境内に入ります。参道の中央は神様の通り道。人は端を歩きます。手水舎(ちょうずや)で手や口を清めてからお参りしましょう。

6.神様に見てもらえる「絵馬」の書き方

絵馬に願いをこめるときの作法も知っておきたいところです。絵馬は、馬を神様に奉納して願い事をした名残り。きちんと住所(番地などは省略可)や名前を書き、自分がどこの誰なのかを神様に名乗ってから、祈願の内容を書くのが本来の書き方です。祈願には「自分はこうしたい」という強い気持ちが込められていることも大切です。

7.おみくじにで凶を引いたときはどうする?

新しい年を占う気持ちで、おみくじを引くこともあるでしょう。おみくじは、神様からのありがたいお言葉。本来は教訓として持ち歩き、後日境内に納めましょう。もし凶をひいてしまったら、結び場に結びましょう。そのとき、おもに利き手と逆の手を使って結ぶと、凶が吉に転じるという言い伝えがあります。

8.嫌な初夢を見たときの対処法

初夢とは、一月二日に見る夢のこと。広義では、その年の最初に見る夢をさします。昔は、夢の内容で新年の吉凶を占ったといわれ、いい夢として「一富士 二鷹 三なすび」が知られています。高く、立身出世の象徴である富士山に、開運や夢の実現につながる鷹、事を「なす」に通じるなすで、縁起のいいものベスト3。3つとも、天下をとった徳川家康のお膝元である駿河の名物でもあるので、家康にあやかったともいわれます。でも、目が覚めたときに本人が幸せな気持ちを感じるなら、それがいい夢。もし、子どもが嫌な夢を見て気にするようなら、「それは逆夢(さかゆめ)。逆夢は、夢とは逆のことがおこるんだよ」と話して安心させてあげましょう。

 ひとつひとつのならわしには、きちんと意味がこめられていること。その意味を理解するとグンと楽しくなり、行いやすくなるものです。子どもにも教えて、家族でいい新年を迎えたいですね。

 昔から伝わるならわしを取り入れて、新しい一年を家族元気に過ごしましょう!

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AERA with Kids編集部
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