それぞれの子どもの言い分をちゃんと聞いて、ときには、その場にいた子のママにも協力してもらって、客観的な事実を聞いてもらいます。そうすると、「うちの子はこう言ってるよ」「いや、うちの子はこう言っている」っていう情報が集まってきます。そのうえで、もう一回子どもたちに聞いてみる。そうすると、もめごとの原因やその場の状況がだんだん見えてくることがあります。
私は、わが子の言い分を無条件で信じることはしません。もちろん子どものことは信じてはいますが、子どもですから、どうしても自分の都合のいいように話すことだってあります。それで別の子に“濡れぎぬ”を着せてしまったら大変です。
一方的にどちらが悪いと決めるのでもなく、思い込みで叱るのでもない。大人は公平に見ようとしているんだよ、と子どもたちに伝えたいと私は思っています。だから、ママ友に気を使うあまり、事実をうやむやにしてしまうようなこともしません。
ただ、トラブルが起きたときには、どっちが悪いかは関係なく、「ごめんね、なんか嫌な思いさせちゃったみたいだね」ってまずは伝えるようにしています。事実はどうあれ、お互いにつらい気持ちになっちゃったのだから、親としてはその気持ちを伝えることも必要かな、と思っているのです。
長男は来年、中学生。男子の人間関係は、いまよりもっと見えにくくなると思います。そんなときに協力しあえるのは、やっぱりママ友。この素敵な関係は、ずーっと大切にしていきたいですね。
(構成/神 素子)
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