編集部の吉田です。5歳(年長)の長女は、今年の初めからバレエを習い始めたのですが、まだ一度も本物の舞台をみたことがないなと思い、先週末に家族4人で初めてのバレエ鑑賞にいってきました。

 クリスマス前のこの時期といえば、やっぱり「くるみ割り人形」。しかも今回鑑賞した松山バレエ団のこども「くるみ割り人形」劇場は、0歳からみられるんです! とはいえ、休憩もはさんで2時間以上という長丁場。長女はともかく、3歳の次女はじっとしていられないだろうと思い…そのときは、夫に外に出て遊んでもらうという約束をして、いざ会場へ!

 上野・東京文化会館の大ホールに入る手前には、いろんな楽しみコーナーが。開演を待つ子どもたちでにぎわっていました。

巨大なくるみ割り人形に、子どもたちは大喜び
くるみ割り人形のみんなにお手紙を書こう、のポストも
一生けん命手紙を書いて、何度も投函する姉妹
大きなクリスマスツリー「クララの樹」が気に入った次女

 いよいよ開演して幕が上がると、そこは完全に異世界でした。主人公のクララをはじめ、バレリーナさんの優雅で美しい動き、華やかな衣装、緻密で豪華な舞台。そこにチャイコフスキーの名曲が加わり、子どもも大人も、うっとり……な世界観。

主人公クララとアマデウス (C)エー・アイ 撮影:鈴木結実

 物語のおもしろさはもちろん、子どもが飽きずに楽しめる工夫もさまざまです。進行役マリーヌがストーリーをわかりやすく解説してくれたり、クララがねずみたちと闘うシーンなどは、会場のみんなが声を出せる場面もあったり。姉妹は一生けん命に「がんばれー!!」とクララを応援していました。

進行役のマリーヌとドロッセルマイヤー判事 (C)エー・アイ 撮影:飯島直人

 公演中はお話もしてOKなので、娘たちといろんな会話をしながら見ました。「どの衣装が好き?」「雪が本物みたいだね!」「ずーっとつま先で立ってる、すごい~!」 など、舞台を見ながら、いっしょに感動を分かち合えたのもよかったです。

 前半の終盤。ちょうどクララが眠りにつくころに、眠気のピークを迎えた次女もいっしょにスヤスヤと夢の中へ。なんて贅沢なお昼寝! そのおかげで、後編もゆっくりと舞台に没頭できたのでした。

 2時間半弱があっという間に終わり、長女はすっかりクララのファンになったようです。

「クララのどんなところが好き?」と聞くと

「うーん、心が強くて、キレイなところ!」とのこと。

 次女も気持ちよく起床し、2人とも、帰りの足取りはすっかりバレリーナ。家に帰ってからもクルクルと踊っていました(笑)

 ハードルが高いかなと思っていたバレエ鑑賞でしたが、今回のこども向け公演のおかげで、とてもいい思い出に! 母からのちょっと早いクリスマスプレゼントになりました。

(編集部・吉田美穂)

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AERA with Kids+編集部
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