話しながら子どもは気持ちを切り替えてやる気になったり、「ここは我慢しよう」などと忍耐することを覚えたりします。

――いざ自然体験や習い事などを体験しても、親が期待するほどの反応が得られない場合があります。

 子どもが自分からやりたいと言った体験でも「やってみたら、おもしろくなかった」ということもあります。そのときに親は「あなたがやりたいって言ったじゃない!」などと責めずに、その体験から距離を置くのも大事なことです。

 近年、学校教育の現場でも「個別最適」が求められるようになっていますが、子育てでも「子どもの個性に合わせた子育て」が必要だと思います。生まれ持った特性を変えようとするのではなく、その特性を理解して「うちの子は〇〇に向くのでは」と探っていくことも大切です。例えば親子ともに外向的なら、スポーツなどアクティブな体験はとてもいいのですが、子どもが内向的な場合は、「なじめない」と感じることもあります。親子、きょうだいでも外向性、内向性といった性格は違う場合もあるので、特性に合わせた体験を考えることも大切です。

(取材・文/船木麻里)

※前編<体験が多いほうが子どもの「学力」や「自己肯定感」は上がる? 学力調査に詳しい専門家に聞く“研究結果”とは>から続く

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