プリントを親に渡すには誘惑に負けない動線をつくる
持っていく・持って帰るができるようになったら、「分類して置き場所におく」もクリアしたいものです。持ち帰ったワンセットを(1)親に渡すもの、(2)洗濯かごに入れるもの、(3)キッチンに持っていくもの、(4)宿題など家で使うもの、(5)ランドセルごとおいておくもの、に分類してもらわなくてはいけません。このとき「明日の準備」までをいっぺんにできると理想的です。
ところが「家に帰ったと思ったら、手も洗わずにランドセルをほうり投げてすぐにベッドでゴロゴロしちゃうんです!」と嘆く声は少なくありません。「手を洗いなさい」「プリントは?」と声をかけてもベッドから動かないといいます。なぜでしょう? 問題は、家に着いてからの動線にあります。
ランドセル置き場が子ども部屋にあると、まず子ども部屋でランドセルをおろし、次に洗面所で手を洗い、再び子ども部屋に戻ってプリントを出して親に渡さなくてはいけません。でも、子ども部屋にはベッドがあります。だからそのまま寝転んでしまうのです。動線を変えましょう。「玄関⇒洗面所」の流れだけで完結させませんか?
リビングのソファの近くにランドセルとプリント類を置く場所をつくれば、ただいまと言ったらすぐにランドセルをおくことができます。プリント類もそこにおき、体操着などを持って洗面所に移動します。体操着は洗濯かごに入れ、手洗いとうがいをしたら終了です。この動線だと、「誘惑するベッド」を通過しないですむというわけです。
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