注意欠如・多動症の子の場合…親は管理しすぎず「ゆるくサポート」

 瞬時に情報をキャッチして、突然ナイスアイデアを出す力があります。一方、落ち着きなく、部屋を散らかして衝動的に行動することがあるので「何を考えているのかわからない」という親御さんも。つい、整理整頓も日々のスケジュールも細かく管理したくなってしまうのですが、コツは「ゆるくサポート」すること。片付けの場合は、「遊び道具用」「勉強用」と大きな箱を用意するくらいがいいです。細かく規制されると本人は苦痛でしかありません。

学習障害の子の場合…得意なことを褒めて自信をつける

「読む」「書く」「計算する」といった特定の分野の学習が極端に苦手なことが特徴ですが、根本的に合理的配慮があれば知的水準に全く問題なく、最も非認知能力が育ちやすい特性です。ただ、学業の成績が低くなると、「周りと比べて自分はだめだ」と自尊感情が低くなりがち。そんなお子さんには、なおさら得意なことを褒めて伸ばすという親御さんの考えが必要です。「字がきれいに書けないけど別のことはできる」と自信をつけられるような環境を意識してください。

(取材・文/AERA with Kids編集部)

子どもの発達障害は、親からどのくらい遺伝する? 小児科医が親に伝えたい「最適な環境」のつくりかた
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