勉強をスムーズにまわすための基本スタンスとは?

 子どもの勉強のお悩みは多岐にわたるもの。どう考えて悩みを解決したらよいのか、サポートの基本的な考え方を4人のプロに教えてもらいました。

苦手と決めつけず、原因を見極める(加藤さん)

(撮影/工藤隆太郎)

 子どもは本来「勉強が苦手」なのではなく「うまくいかない理由を抱えているから進まない」がリアルな姿。脳には得意不得意の分野もあるけれど、働かせれば働かせるほど成長する。そのためにも原因を見極めて楽しみながら次々試してほしいのです。

学習の理想像をあてはめない(菊池さん)

(撮影/上田泰世・写真映像部)

「1時間くらい集中する」「自分で見直しをする」「興味をもって取り組む」など、親が考える学習の理想像を子どもに当てはめていませんか? そのイメージがあることで学びの機会が暗黒に。やりにくさの原因を子どもの姿から探すようにしましょう。(菊池さん)

すぐに結論づけない。待つことも大事(白坂さん)

(撮影/高橋奈緒)

 学習が進まない時「この問題ができていない」「ダメだ」と結論づけたくなる瞬間が多々あります。でも子どもが必死に考えている時は信じて待ってほしいのです。「解けた、解けなかった」は両方大事な経験。いちばん大事なのは「自分で考えること」です。(白坂さん)

子どもを観察し、相談して決める(石田さん)

(撮影/戸嶋日菜乃)

 勉強がうまくいかない場合、理由が必ずあります。すぐに対処法を探したくなりますが、一番大事なのは子どもを観察して原因を特定し、子どもと相談して対処法を決めること。「やりにくさ」にフォーカスすることで、お互い冷静に向き合いやすくなります。(石田さん)

(取材・文/AERA with Kids編集部)

勉強を“自分からやる子”にみられる「共通点」とは 子どもの「やる気」をなくす声かけ、引き出す声かけ
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AERA with Kids編集部
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