でも、プライベートの付き合いは重荷に感じるタイプ。収録のあと、ほかの芸人から飲みに誘われても断ってしまいますし、最近では連絡先を交換する流れになっても、「僕からは連絡しないです」とかおかしなことを口走る始末。全く失礼な話ですが。そんなんしてたら、スマホが全く鳴らなくなりました(笑)

 そういう人間ですから、番組とかでも4、5人以上の座組はしんどい。この7、8年くらいは自分の能力的にできることを誠心誠意やる、できないことはしないというスタンスで仕事をしています。そうしたら必然的に、ナレーションやラジオ、執筆とか1人でできる仕事が増えてきまして。ストレスなくやれるようになりました。良いのか悪いのかわかりませんが、仕事も増えてますね。

髭男爵結成当初の山田ルイ53世さん

――お子さんの存在がきっかけに?

 そうですね。子どもの存在が、そろそろ手当たり次第何でもやりますというスタンスではなく、自分のスタイルを貫いてもいいかなと、そういう勝負をしてもいいかなと思わせてくれた部分はあるかもしれません。賭けですけど(笑)。

(構成/中寺暁子)

※後編<中2から6年間「ひきこもり」…山田ルイ53世が語る不登校 「人生のすごろくを考えると、誰しもとまりうるマス目」>へ続く

一発屋芸人列伝

山田ルイ53世

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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