夫にしてみれば、自分は家で休めるので万々歳ですよね。「そうなの? そんなに言うなら仕方ないから家にいようかな」と、半分うれしそうに答えるんです。さらに、姉妹たちは夫を奥の部屋に押し込んでドアまで閉めていました(笑)。
これには理由があります。たとえばスーパーに買い物に行ったとき、夫は「お菓子は一つまで」としっかりと決めるタイプ。私はつい、許してしまうんです。毎日忙しかったり不規則だったりと、娘たちには寂しい思いをさせることも多い。こういうときくらいは、好きなものはなるべく制限なく買ってあげたいなと思うのです。そこが夫との違いなんです。
―――パパが一緒だと、お菓子が一つしか買えないですものね。
そうなんです。バレバレの幼い作戦がいじらしいのですが、こんなに小さい頃からこの計算高さ(笑)。私はそこまで気も回らず、世渡り下手でここまできたタイプなので、逆に新鮮です。先ほどの買い物の場面で、もし自分が子どもだったら「パパも来るの? やった!」って喜んでいたことでしょう。
この先、女子の「友達関係」でアドバイスしておきたいこと
――子育てで意識されていることはどんなことですか?
天真爛漫に、明るく育ってほしい。これが第一です。
でも「天真爛漫」すぎて、まわりの人を気遣うことができなかったり、見えなくなったりしてしまうのは困りものですよね。
私は、中学生の頃に調子に乗りすぎて、友達から仲間外れにされてしまった苦い経験があるんです。ですから、娘たちがもう少し大きくなったら、その「さじ加減」をアドバイスしたいと思っています。天真爛漫であると同時に規律は守らなくてはいけないし、それが行き過ぎると嫌われてしまうことがあるんだよ、と。女子の友達関係は難しいですから。
「嫌いにならないでくださいっ!」っていうところも教えていきたいなと思いますね(笑)。
多少はもまれることも大切、それも経験です。でも、マナーとして覚えておいてほしい。私のような思いはやっぱりしてほしくないですし。
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