「なんといっても先生の話と熱意に感銘を受けたからです。社会科学と情報科学の二つの領域にまたがる研究室(飯村研究室)で、人間とコンピュータとが豊かに共存し、テクノロジーを活用して地域や社会の課題を解決することをモットーに活動しています。その一環として社会課題解決のためのアプリ開発や、動画制作、プログラミングワークショップなどを開催しています」

小学校時代は、どんなことをしていた?

 プログラミングを始めて1、2年で世界的な大会に入賞する力をつけるとは驚きだが、小学生時代はどんな生活をしていたのでしょうか?

「小学校時代の思い出といえば、毎日友達と遊んでいた記憶しかないです。家の中で遊ぶこともあれば、外遊びもよくやっていました。小学校ではバドミントンのクラブにも入っていたので、体を動かすことは好きでした。中学校はソフトテニス部で高校は茶道部。何かいろいろやってますね(笑)」

 そんな秋岡さんが大学に入ってプログラミングに興味を持つようになったきっかけは?

「大学進学を考えたときに、ぼんやりと情報系について学びたいな、と思っていました。情報系の学部に行くという選択肢もあったのですが、その時はまだ決断できていませんでした。その点、今在籍している熊本県立大学の総合管理学部では幅広い学問を学ぶことができるうえ、大学3、4年生では自分の専門分野を深めることができるので志望しました。まずはいろいろな分野を学んで自分の興味を広げ、それから決めてもいいかな、と。実際、大学の授業ではプログラミングの授業もあり、想像以上に面白いなと感じました。もっと実践的に学びたいと思い、現在所属している飯村研究室を選びました」

子どもたちにも「アプリを作る楽しさ」を体験してほしい

 プログラミングの面白さとは、どのあたりにあるのでしょうか?

「自分の可能性を実感できることがプログラミングの魅力です。社会課題の解決のために、ここをもっと改良できないかな、と考えていく。この一連の作業は自分に合っていたのかと思います。ユーザーからのフィードバックを受けながら、よりよいものを創っていくプロセスが楽しいです」

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