「プログラミング」は、今や小学生でも人気の習い事の一つ。2020年度から小学校の授業で必修化され、ますます身近なものになりました。Appleが主催する「Swift Student Challenge」は、プロも使用するプログラミング言語「Swift」を用いて行われる、世界的な学生向けアプリコンテストです。2020年から実施されており、5回目の開催となった今年の大会では、6名の日本人が入賞しました。その中で唯一の女性受賞者である大学4年生、秋岡菜々子さんに話を伺いました。

MENU フラワーアレンジメントを楽しめるアプリを開発 プログラミングを学び始めたのは大学2年生から 小学校時代は、どんなことをしていた? 子どもたちにも「アプリを作る楽しさ」を体験してほしい

フラワーアレンジメントを楽しめるアプリを開発

 世界中の学生が自由に選んだテーマでアイデアと技術を競う「Swift Student Challenge」。応募者は数千人にのぼるといいます。毎年約350名が入賞者に選ばれ、さらに今年から上位50名がApple本社に招待され、WWDC(世界開発者会議)に参加しました。

 当初は海外のコンテストと思われていましたが、徐々に日本人受賞者も増え、プログラミングをやっている日本の若者の中にはこのコンテストの受賞を目標にしている人も多いといいます。

 今回、熊本県立大学4年生の秋岡菜々子さんは、フラワーアレンジメントを楽しみながら、花への興味を深めることを目的とした「Life With Flowers」で受賞しました。

「花がある豊かな生活をもっと多くの人に広めたいと思い、このアプリを開発しました。フラワーアレンジメントを習ったことがない人でも、簡単に楽しめるよう工夫しました」と秋岡さん。アプリでは、ユーザーが好きな花をドラッグ&ドロップするだけで自由にフラワーアレンジメントを楽しむことができます。誰でも操作できるような機能も備えています。

プログラミングを学び始めたのは大学2年生から

 実は、秋岡さんは昨年も受賞しており、2年連続の受賞になりました。

 さぞ小さい頃からプログラミングをやっているのかと思いきや、なんとプログラミングを始めたのは大学に入ってからだといいます。

「正確にいうと、大学2年生の夏休みに研究室に入ってからプログラミングを学び始めました。在籍しているのは総合管理学部で、工学や情報系を専門的に学ぶ学部ではありません」

 その研究室を選んだ理由は?

次のページへ小学生の時やっていたことは?
著者 開く閉じる
江口祐子
江口祐子
1 2 3