家庭菜園の魅力をSNSで広め、総フォロワーは49万人にのぼる「そらベジガーデンハック」さん。子どもの頃からゲームよりも植物や生き物が大好きだったといい、中学に入ってからもたくさんの生き物を飼育し、高校では生物学を専攻。大学では東京農業大で地域環境科学部で植物について学びました。そらベジさんの「好き」の気持ちが真っ直ぐに育った理由や、好きなものが見つかるきっかけについてうかがいました。※前編<成長が早い&子どもでも育てやすい「野菜」ベスト3、1位は? YouTuberそらベジ ガーデンハックに聞く>から続く

MENU 母はいつも僕を肯定してくれた 家が博物館状態!? 好きを突き詰める友人との出会い 保険の営業マンから、植物と人をつなぐYouTuberへ転身

母はいつも僕を肯定してくれた

――そらベジさんが植物や生き物に興味をもったきっかけはありますか。子どもの頃のことを教えてください。

 道端におもしろそうなものが落ちていたら立ち止まらずにはいられない。虫がとんで来たら、そちらばかり見ている。じっとしなきゃいけない場面で、我慢できずにすぐ行動する、というような大人にとっては、少し困った子どもだったかもしれません。

 そんな僕でしたが、母はいつも肯定してくれていました。母は特別、植物や生き物に詳しいわけではなく、むしろ興味はほとんどなかったようなんです。でも珍しいものを見つけては、ジーっと立ち止まって見ている僕をみて、いつも一緒に立ち止まってくれていました。僕が疑問を持ったときには、「不思議だね。なんでだろうね」と、いつも一緒に考えようとしてくれました。中学生や高校生になっても、ずっと理科が好きだったのは、好奇心の芽を摘まずに見守ってくれた親の存在が大きいと思います。

――植物や生き物に特に詳しくなくても、一緒に不思議がってくれるだけでよいのですね。

 最初から虫が嫌いな子どもって、いないと思うんです。虫を見た親の反応を見るうちに、そういうものかと判断して虫嫌いになってしまう子がいるとしたら、少し残念だなと思います。

 うちの親も内心イヤだなと思うことはあったかもしれませんが、生き物を見つけた時は、いつも「さわってみたら?」と声をかけてくれました。小学生になると近所の川で捕った魚を家に連れ帰って飼ったり、中学生になるとヘラクレスオオカブトなどを幼虫から4、5年かけて育てるようにもなりました。

次のページへどんな大学生だった?
著者 開く閉じる
柳澤聖子
柳澤聖子
1 2 3