Q 角膜炎を起こさないためにどのようなことが大事でしょうか?
酸素透過性の高いコンタクトレンズを使用することが大事です。また、使用は12時間以内にし、就寝時には必ず外します。角膜の酸素量はまぶたを閉じると約3分の1に減るので、コンタクトレンズをつけたまま寝ることは非常に危険です。
また、コンタクトレンズの装着時や外すときに手指が汚れていると、感染のリスクが高まります。しっかりと手洗いをすることはもちろん、コンタクトレンズの使用手順に従って衛生管理を行う必要があります。
また、毎日のケアが必要なコンタクトレンズではしっかりとこすり洗いをするなど適切なレンズケアに努めてください。そしてコンタクトレンズを装用した際、少しでも調子が悪い場合は、無理をしてコンタクトレンズを使用しないこと、そのためにはメガネとの併用を勧めます。
それから定期検診を受けること、そして目の不調時には必ず眼科を受診してください。
また、コンタクトレンズにはハードタイプ、ソフトタイプがあります。ソフトタイプには、1日使い捨てや2週間の定期交換タイプなど、いくつかの種類がありますが、目のトラブルをできるだけ避けるという点では、1日使い捨てタイプがおすすめです。なお、どうしてもカラーコンタクトレンズを使いたいときは、信頼できるメーカーのものを選びましょう。
コンタクトレンズが向かない人は、どんな人?
Q 適正な年齢であっても、コンタクトレンズが向かないケースはありますか?
ドライアイの人、アレルギー性結膜炎が強い人には向きません。ドライアイはコンタクトレンズを装着すると悪化します。アレルギー疾患がある人は異物のコンタクトレンズを使用するとアレルギーが悪化しやすいです。アレルギー性結膜炎の一種で、「巨大乳頭結膜炎」になりやすいことがわかっています。これは、上まぶたの裏側が炎症を起こして、大きなブツブツ(乳頭)ができるもので、痛みやかゆみ、充血、涙目があらわれます。コンタクトレンズの付着物などに対するアレルギー反応と考えられています。
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