親が口出ししなくても、自分から勉強する子になってほしい――。そこで大切になってくるのが、子どもが自ら勉強する「しくみづくり」です。「ポイント制」を取り入れると、子どものモチベーションを上げやすくなります。とはいえ、ポイント制にすると長続きしなかったり、ごほうび目当てになってしまったり、上手に活用することが難しい場合もあります。教育評論家でこれまで1万3000人以上のママたちの悩み相談を受けてきた石田勝紀さんに、ポイント制のコツを聞きました。
【マンガ】子どもが頑張ったときの「ごほうび」、どの程度あげていいもの?(全11枚)「ポイント制」で成長を見える化
――子どもが自発的に勉強できるようになるために、親はどんなサポートをすればいいのでしょうか?
そもそも、小学生の子どもが一から計画を立てて自発的に勉強をすることは難しいですよね。小学生のうちは親が学習プランの大枠をつくって、その中で子どもが自分で決めて勉強するというのが一般的だと思います。中学受験の勉強においても親のサポートが必要ですしね。
中学生になったら自分でプランを組み立ててテスト勉強をするように学校で指導されることが多いのですが、小学生のときに自分でやることを決めて勉強してきた「成功経験」がないと、いざというときに、どうすればいいのかわからなくなってしまう。そこで、簡単なしくみづくりを、小学生のうちからやっておくといいと思います。
私がおすすめしているポイント制度のコツは次のとおりです。
例えば、「ゲーム1時間=1ポイント」「宿題=5ポイント」というふうに、ゲームなどの遊びもポイントに含めて、さらに価値を変える。カンタンな敵を倒しても点数は低い、難敵を倒せば点数が高くなるというゲームの考え方を応用します。ポイントという数字をどんどん貯めて、「成長の見える化」をするわけです。
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