生活習慣はきっちり守る
——4月は潮干狩り、11月は登山と自然体験をご家庭でたくさん楽しまれていますね。
潮干狩りは私も子どものころに家族でよく行った記憶があり、息子たちも毎年のように連れて行っています。小さい子でも宝探し気分で楽しめますし、獲った貝で料理まで一緒にすれば、食育にもなります。登山は、高尾山からはじめ、次男がすっかりハマってしまい、一昨年には富士山も家族で登頂しました。繰り返し挑戦することで、子どもの成長を感じる良い機会にもなります。
もちろん、外で特別なことをしなければ、と構えなくても、日常のなかでできることもたくさんあります。とくに料理には学びがたくさん。我が家でも積極的に手伝ってもらうようにしています。正直、準備や片付けを考えると、自分だけで作ったほうが早いしラクだな、と思うこともあるのですが(笑)、野菜を洗ったり、餃子を包んだり、息子たちは理科の実験のように楽しんでくれますね。
先日も、長男が家庭科の授業で習ったホウレンソウのおひたしに、家でも挑戦してみたんです。手順は頭に入っていても、教科書で読んで「わかっている」状態と、実際に作ることって全然違う。「ゆでた後の野菜ってこんなに熱いのか!」「上手に切るのって案外難しいんだな」といった気づきを、身をもって体験していましたね。そうした体験の積み重ねで、教科書でインプットする知識とはまた違った力が育まれていくのだと思います。
——普段の生活で心がけていることはありますか?
息子たちには寝る時間は午後8時台など、生活習慣をきっちり守るようにしています。食べたいときに食べて、寝たいときに寝て、という生活をしてしまうと、どうしても人間楽なほうに流れていってしまうし、身体の成長にとっても良くないと思います。
私自身も、生活習慣に関してわりと厳格な家庭で育てられました。「勉強しろ」と言われたことは一度もありませんでしたが、食事のマナーや時間を守ることに厳しい両親でした。試験勉強をしたくても、就寝時間には寝なさいと言われたり、宿題が終わっていなくても「じゃあそのまま学校に行きなさい」と言われたり。
デッドラインが決まっていると「じゃあ何時から勉強を始めなければいけないな」と自然と自分でスケジューリングをするようになります。たとえばテレビなどの誘惑があっても、自制しようという気持ちが働くようになりました。
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