こんにちは。編集部の鈴木です。
8月1日(金)、AERA with Kids+の連載『矢萩&きょうこの「偏差値にとらわれない」中学受験相談室』の公開取材を、朝日新聞東京本社の読者ホールでひらきました。
2022年秋にスタートし、まもなく3年目となる本連載。中学受験カウンセラー・算数教育家の安浪京子さんと、探究学習の第一人者で知窓学舎塾長の矢萩邦彦さんのお二人が、読者から寄せられるお悩みに隔週で答えています(これまでの連載はこちらから)。
この記事は毎回、安浪さん、矢萩さんと、コーディネーターの江口祐子さん、私の4人が定期的に顔を合わせ、ワイワイ話をしながらつくっています。お悩みの背景を想像したり、議論したり、ときに脱線したりしながら回答を構成していますが、最終的に文字になるのはごく一部。せっかくなら回答に至るまでの幅広い議論をみなさんに聞いていただこうと、取材の様子をそのまま「公開」した、というのが今回のイベントです。
これまでオンラインで何度か実施してきましたが、今回は初のリアル開催。受験を控えた小6の親御さんから低学年の親御さんまで、ご応募のなかから選ばれた約30人のママ・パパたちが集まってくれました。
「第一志望校に偏差値が8届いていない」といった成績の悩み、「集中力のない時にどうするべきか」という親のサポートの悩み、「わが子に合う学校を基準にして考えればいい?」といった学校選びの悩みなど、事前に寄せられた幅広いご質問からピックアップ。会場からの追加質問などにもお答えしていきました。
「現時点での偏差値に振り回されなくても大丈夫」といったアドバイスや、学校見学後に“ここに行きたい”と子どもが言うときの心理の読み解きなど、昨年わが子の受験を経験した私自身が「あの頃に聞いておきたかった」と思えるような話がたくさん。さらに、矢萩さん、安浪さんの指導経験をもとにした実例や、親子が“精神的に追い込まれる”ような中学受験にしないためにどうすればいいか、といった深い議論も。リアルイベントならではの「本音」トークも飛び出し、あっというまの1時間半でした。
会場では、お二人も監修者としてかかわるムック『AERA MOOK偏差値だけに頼らない中高一貫校選び2025』(7月発売)や、お二人の著書なども特別価格で販売。来場された多くの方が手に取ってくださいました。
これからも「中学受験」についてみなさんと一緒に考える機会を積極的につくっていきたいと思います。お申し込み、ご来場いただいた方、本当にありがとうございました。今回のご相談は、8月中旬以降、連載でご紹介していくほか、イベントのようすの一部は後日、AERA with KidsのYouTubeチャンネルでも公開予定です。
(編集部・鈴木顕)