こんにちは、編集部の曽根です。
先月の特集「小学生の英語」は、たくさんの反響がありました。子どもがどうしたら英語学習に興味をもってくれるか、英語教材や教室をどう選べばいいか、英検を受けるべきか等々、悩まれている親御さんは多いと思います。
私はAERA English特別号『英語に強くなる小学校選び』という、子どもの英語教育に特化したムックを編集しているのですが、7月31日発売の最新号では、賛否両論を呼びやすい「おうち英語」の最新研究について特集しました。ご家庭での取り組みのヒントになるかもしれないのでご紹介させてください。
みなさんは、お子様の英語教育についてどうお考えでしょうか?
「AI翻訳があるから英語は不要」「まずは母語の土台をしっかりと」と考えますか?
「乳児期から英語を浴びさせて、バイリンガルに育てたい」と野心に満ちているでしょうか?
本ムックで取材した「おうち英語」の研究者・早稲田大学理工学術院教授の尾島司郎さん(第二言語習得)によると、幼少期から英語を浴びて、ペラペラと操るまでの効果を得るには、数千~数万時間もの接触時間が必要だそうです。日本の小学校から大学まで、授業中ずっと英語に触れても1500時間ほど。ほぼモノリンガルである国・日本での英語習得は、至難の業と言えそうです。
尾島先生は、最近の英語教育熱に対して「子どもには適性があるので、親は極端な英語漬けの生活を子どもに強いることがないように」と警鐘を鳴らしています。
強制的に勉強させて、英語嫌いになったら本末転倒ですよね。
一方で、先生は「乳幼児期のほうが親の努力によって英語に触れる環境もつくりやすく、この点では、早期に英語学習を始めることに優位性がある」ともおっしゃっていました。
取材をするなかで、私は「子どもに学ばせるだけでなく、まず親自身も英語を操れるようになろう!」と考え、6歳の娘とオンライン英会話を始めました。
「英語習得は長期戦。親も学べば子どものしんどさをわかってあげられるし、親子で英語を楽しめたほうが、結果的に長続きして、高い英語力に到達できるかも?」と思ったのですが……楽観的すぎるでしょうか。
いずれにせよ、わが子の英語教育を考えることは、将来子どものどんな能力を伸ばすべきか、子どもにどう向き合いたいか、子育ての本質を考えることにつながるのかもしれません。
みなさんはどう思いますか?