“不満”って、うんちやおしっこと一緒でからだから出すとスッキリするものなんじゃないかな、ってよしおは考えた。ストレス発散と似ているというか。言うとスッキリするし、楽になる。だから、人は文句を言うんじゃないかな。

 にんにくさんの周りにいるかはわからないけど、口を開けば文句を言っている人も一定数いる。もうこれは、文句を言うくせがついてしまった人なのかな、って思う。それに、きっと楽なんだろうな。からだの姿勢と一緒で、楽な姿勢で座ったり立ったりするとそれがくせになっちゃうように、吐き出すのが楽でくせになっちゃっているんだろうなあ。それに、文句を言うと同じ文句を言いたい仲間も見つかるし、仲間ができると安心するからね。

文句をのみ込んでエネルギーにする人も

 一方で、不満をのみ込んで文句を言わずにエネルギーに変換する人もいる。メジャーリーガーのダルビッシュ投手はひじの手術をしたときに、「1シーズン棒に振ってしまった……」とは言わずに「じっくり筋トレができる期間だ」と言って、肉体改造に成功したんだって。それで、その後の成績もよくなったんだ。

 よしおもコロナ禍で思うようにライブやイベントができなくて悔しい気持ちはあったけど、ほかにできることを探そうと思ってYouTubeでライブの生配信をやったことで、授業動画の「おっぱっぴー小学校」をやることにもつながったんだ。

 あまりよくない状況や環境になったときに、不満は誰にでも出てくるもの。その不満を苦虫だとすると、吐き出すと苦いのがなくなるから楽になるし、ちょっとすっきりするんだよね。だからみんな吐き出すんだけど、偉大な経営者の人の本を読むと、みんなその苦虫をのみ込んでいるんだ。のみ込んで、消化することで自分のエネルギーに変えているんだよね。

 よしおは芸人になったばかりのころは、無茶ぶりがとにかく嫌で「無理だ」「やだな」って文句をたくさん言っていたけど、一回それをグッと我慢していろんなことに挑戦したら「そんなの関係ねえ!」ってギャグができたんだ。

NEXT文句=「こうなってほしい」
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