「人はなぜ文句を言うのですか」と疑問を抱く小学4年生。数多くの子ども向けライブを開催し、昨年9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。文句はどんなときに言いたくなるものなのか、文句を言う人はどんな人なのかを考えてくれた小島さん。最後には、文句を言うときにはどんなことに気をつけるべきか教えてくれました。
【写真】下積み時代の、バーテンダー姿の小島さんはこちら!【よしおの答え】
にんにくピーヤ、文句ってたくさんの場所から聞こえてくるよね。どんな人や物事を見てこの疑問がわいたのかな? 文句って大人、子どもにかかわらずいろんな人がいろんな場所で言っている。そもそも文句ってどんなものがあるのかから考えてみよう。
まず、文句には直接言うものと間接的に言うものがあるよね。よしおの友だちの奥さんが居酒屋をやっているんだけど、居酒屋に来るお客さんの文句を友だちがいつも聞いてあげるんだって。まあお客さんに直接言うことは難しいからね。
芸人のエピソードトークでも「この前こんなことに腹立って!」っていうのは間接的な文句とも捉えられるよね。これは文句を笑い話でデコレーションしているというか、エンターテイメントに昇華させている例だよね。そのくらい、文句っていろんなかたちで周りにあると思う。
文句を言うのはどんなとき?
ところで、にんにくさんは普段文句を言っているのかな? それともあまり文句は言わないタイプ? もし文句を言うタイプだったとしたら、どんなときに文句を言うかな。よしおも周りの仲間たちと考えてみた。
例えば、若手芸人だとしたら「なんで俺に仕事が来ないんだよ」とか、「あいつより俺のほうが面白いのに」とか「なんで今日の客は笑わねえんだよ」とかが考えられる。それって、自分がうまくいっていなかったり、誰かと比べちゃったり、あとは自分のことをわかってほしい、って気持ちが根底にあるはず。つまり、大きな要因は“不満”なんだよね。
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