文句を我慢しすぎるのはからだによくないこともあるけど、グッとこらえると何か自分の成長につながるものでもあるのかな、って思ったよ。

文句はSNSで増える?

 じゃあそもそも文句を言わない人はいるのかな。文句って、最初に言ったように誰かや、何かに対して不満を抱いて言うもの。そしてそれは「こうなってほしい」っていう理想や期待があるから言うものなんじゃないかな。そう考えると、文句を言わない人がいるとしたら、他人のやることや起こる出来事に対して何の理想や期待も抱いていない人なんじゃないかな、って思った。

 そして今はSNSの発達で他人の「こうなってほしい」がたくさん目につくよね。だから文句を言っている人が多いと感じるのかも。それにSNSではいろんな人のキラキラした生活や輝かしい功績が印象強く目に入ってくる。普段生活しているだけじゃわからないようなことを知ってしまうからこそ、比べてしまって、もっと「こうなってほしい」が増えていくんじゃないかな。

 にんにくさんがもし文句を言いたくなったときに気をつけてほしいのは、残るものに文句を書いてしまうこと。文句って口に出したら空気を漂っていずれは消える気がするんだけど、SNSや手紙とかに書いてしまうと、残り続けてしまうし、さらに違う文句がくっついて大きくなることがあると思うんだ。

文句は形に残さない

 芸能人への誹謗(ひぼう)中傷とかがよく話題になるけど、それも誰かが言い始めなかったら大きく話題になることはないし、その人が傷つくことはない。気に入らないことがあって「なんか嫌な人だな」って思って友だちに話したとしても、書かなければいいのになあ、ってよく思うよ。

 にんにくさんは「人はなぜ文句を……」と疑問を抱えているくらいだから言わないと思うけど、もしそうなったら気をつけてみてね。ただ、それを相手に強要することも注意してほしい。よしおは昔、後輩に対して「あんまり愚痴(ぐち)は言わないほうがいい」って口をふさいでしまうようなことがあった。だけど強制的にふさいでしまったから、その人とこじれてしまって……。ぜひ反面教師にしてね(笑)!

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