【内向型】〇子どもの取り組みを見て「よくがんばってるね」と認める
内向型の子どもは誰かと競うことより、自分の中の目標設定にそってがんばることを好みます。縄跳びや九九など、たくさん練習して地道な努力が必要な場合は、自分のなりたい姿に向かってコツコツがんばりますが、周りの子どもと比べて勝っても負けてもあまり気になりません。
絵画や習字作品、ダンスなどのパフォーマンスで評価されたときも、自分が納得できる出来栄えなら喜び、そうでないときはあまり喜びません。
このように、内向型の子どものライバルは子ども自身なので、子どもにその気がないのに「みんなやってるよ」「悔しくないの?」などと言ってやる気をださせようとしても難しいでしょう。あまり競争に結びつけず、子ども自身の興味関心や意欲を引きだしてあげてください。
競争や人の評価に無関心な内向型ですが、親が認めてくれるとうれしいですし、やる気の源になります。普段から、子どもが自分のペースで取り組む様子をしっかり見て、「よくがんばっているね」とはげましの声をかけてみてください。
子どもがどうなりたいと思っているのかや、そのためにどんな工夫をしているかなどについて聞いてみるのもおすすめです。その工夫を微笑ましく思ったり、子どもながらにすごいと感心することもあるでしょう。親にとっても子どものいいところを発見する機会になるはずです。
【HSC型】〇無理のない範囲で自分なりの目標を決める
HSC型は、競い合いを楽しめるような雰囲気のときは、競争を嫌がりません。でもみんなが緊張しているときや、成績の悪い子が馬鹿にされたり、妬みや悪口があると落ち着かない気持ちになり、競争どころではなくなります。
このようなときは、子どもの気持ちをよく聞いてください。
友だちの不安や緊張に共感してしまうこと、友だちを心配する気持ち、悪意ある友だちへの憤りがでてくるかもしれません。もしくは、その嫌な雰囲気に影響を受ける自分に対するいらだちを感じている可能性もあります。子どもの中で渦巻いている気持ちを親が聞いて受けとめると、子どもの気持ちが落ち着きます。
そのあとに、友だちがなぜ意地悪な言動をするのかを一緒に考えてみてください。悪意を持って発言していると感じられる子にも、何か事情があるかもしれません。でも子どもが「やっぱり許せない」と思っても構いません。自分や友だちの気持ちに向き合って整理することで、子どもの不安がやわらぎます。
子どもの気持ちが落ち着いたら、競争のときにどうしたらいいかについても話し合ってみましょう。不安な気持ちのまま何もできないことが、子どもにとって一番つらいはずなので、無理のない範囲でその子なりの目標を一緒につくってみるのもひとつの手です。
「自分のペースで最後までがんばる」とか「友だちと一緒にがんばる」という目標もいいかもしれませんね。このような試みを通じて、苦手な雰囲気でも集中する力をつける練習をしてみてください。
では、次に内向・HSC型に共通する、NGな接し方を解説します。
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