エディターのayumiです。突然ですが、わたしの子育てのモットーは「好きこそものの上手なれ」です。子どもたちにはそれぞれの好きなこと、得意なことに熱中してほしい。わたし自身も子どもの「苦手」よりも「得意」を大事にしたいと思っています。
「好きなことをこれでもか!というほど極めている有名人は?」と聞かれて、さかなクンを思い浮かべる人は少なくないのではないでしょうか。
個性的なあのかぶりものが印象的ですが、さかなクンこそ「好きこそものの上手なれ」を突き進んでいる方。
そんなさかなクンのエッセイがこちらの本です。
『さかなクンの一魚一会 まいにち夢中な人生!』(講談社)
幼いころから好きなことや疑問に思ったことを自分が納得するまでとことん突き詰めていた、さかなクン。時には盛大に失敗したことや、心が折れそうになってしまうできごともありましたが、それもこれも「好き」を原動力に乗り越えています。
子どもたちにはさかなクンの言葉に触れて、自分の好きなことや興味のあることに誇りを持ってほしい。人と違っても、「こんなこと?」と思われても、自分の好きな気持ちを大事に育んでくれたらいいなと思います。この本は好きなことや興味のあることに向かって突き進む子どもたちの道標になってくれると感じます。
そして、何より素晴らしいのが、さかなクンのお母さんの関わり方。
「みんなと同じ」をよしとするのではなく、いつでもどんな時でも「基準はわが子」と定めて、その背中を応援し続けていたお母さん。わたしも母親として、学ぶことがたくさんありました。
わが家の子どもは小5男の子、小1・年少女の子の3きょうだいですが、面白いほどに三者三様。得手不得手も、興味関心もそれぞれ全く違って、見ていて飽きません。
一人ひとりの好きなことや得意なことを尊重しながら、それぞれのフィールドで輝けるようなサポートができたらと、わたしもこの本を読み背筋が伸びる思いがしました。
これからの長い夏休み、この本は何かに夢中になるきっかけを作ってくれそうです。
(文/ayumi)