コロナを経て、旅や休暇への意識が変わる

 旅育の提唱を始めた当初、「旅は学びにいい」というのは共感をするものの、「家族旅行といえばレジャー(遊び)が中心」という風潮は根強くありました。それが変化したきっかけが、先の教育改革であり、もう一つが「コロナ禍」です。

 お出かけや旅行が自由にできなくなり、初めて「旅は単なるレジャーではなく、親子の絆を深め、子どもの経験を増やす成長の場」であることを多くの方が身をもって実感。改めて旅育に共感・関心を持つ保護者や観光事業者が増えました。アフターコロナとなり「コロナ禍の分も、多くの経験を子どもにさせてあげたい」という思いは強く、それをサポートする体制やサービスも急速に整ってきています。

 コロナを経て保護者の働き方改革も進み、テレワークやオンライン会議などが浸透。場所を選ばず仕事ができることから、国もワーケーションに力を入れています。愛知県の「ラーケーションの日」の例もそうですが、親子の休暇を合わせやすくなったことは、旅や旅育の関心が高まる大きな理由につながっています。

まとめ

「旅は人生の縮図」というとおり、旅は人生を歩むうえで重要なことを、経験から学び、子どもが自ら考え行動する絶好の機会になります。日常では出会えない、子どもの関心や才能が開花するきっかけになることも少なくありません。次回からは、具体的に旅育をするためのヒントをご紹介していきます。

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