僕にとって姉妹の理想像は、妻と妻の妹ですね。思春期はケンカもしたみたいですけど、妻は妹のことをかわいがっているし、妹は妻のことをすごく頼りにしている。早くに母親を亡くしているので、うちの妻は妹にとって姉であり母のような存在だったんです。

 うちの長女は、もう少しハメを外してもいいんじゃないかっていうくらいきちっと決め事を守るタイプで、次女は長女が守ってきたことを全部破っていく破天荒なタイプ(笑)。これはこれで、すごくいいコンビですよ。うちの娘たちも妻と妻の妹みたいな姉妹になれるといいな、っていつも思ってます。

「好きなことこそ無理をしない」が妻と僕の共通意見

――奥様と子育てのことで意見が食い違うことはありますか? 

 妻とは付き合い出してから一度もケンカをしたことがなかったんですが、子どもが産まれたあと、2回だけケンカをしました。仕事と育児の切り替えがうまくいかなかったり、僕としては精一杯やったつもりでも、妻からすれば少し物足りなさを感じてしまったり。子育ての方針とかそんな大きな話ではなく、なんとなくお互いの気持ちを配慮できなかった結果、ケンカになっちゃったんですよね。

 でもケンカと言えるのはその2回だけ。そもそも、僕たち夫婦の子育てに対する考え方は、結構似ているところがあるんです。その一つが「好きなことにこそ、無理をしない」ということ。いくら好きなことでも、無理をすれば嫌いになるから、程よく、自分にあったペースでやることが大切だというのが、妻と僕共通の考えです。だから長女にも、「バレエも歌も、イヤになったらいつでも辞めていい」って、いつも伝えています。子育ての重要な部分で夫婦の考えが一致していることは、大きいですね。

「若い人の気持ちが分からない」 そんな人はまずは0歳児と対話してほしい

――これから育児を頑張ろうというパパたちに、何かアドバイスをお願いします。

 仕事で「若い人の気持ちがわからない」って思っているお父さんは、ぜひ育児をしてください。今地球上にいる一番若い人は、0歳児ですよ! 言葉が話せない赤ちゃん、幼児とのコミュニケーションは、人間力がきたえられます。

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