沖縄の自然環境や伝統文化に親しむ

オキナワインターナショナルスクールのサマースクール。ビーチでのフィールドワークを通して、生物多様性や自然環境について学ぶ=学校提供

〇オキナワインターナショナルスクール

 外国からのさまざまな影響を受け、文化的多様性を持つゆえの「沖縄らしい」教育を提供しているのが、2003年に設立されたオキナワインターナショナルスクールです。国際バカロレアの認定を受けた幼稚部から高校(沖縄国際学院高等専修学校)まで、「人権と平和」「自然環境との共生」「多文化理解」の3つを基軸とした探究教育に取り組んでいます。

 小学生対象のサマースクールは、県南部の南城キャンパスで開催。県内に本社を置き、さまざまな国際交流プログラムを提供するHelloWorld社とコラボし、「環境問題」「伝統文化」「社会問題」のテーマに沿って、アクティビティ中心の幅広い学びを展開しています。

 本島のビーチでの清掃活動を通して生物多様性や自然環境について考えたり、沖縄の伝統料理と外国料理をつくって食べ比べたり。非日常な体験を通して、参加者は発想力やリーダーシップ、課題解決能力を養います。

「毎年、参加者の6割は外部生です。今年は1~2月の早期から、台湾や韓国をはじめ近隣諸国・地域からの問い合わせが多く、多文化のお友達と触れ合いながら英語に親しむことができます」と理事長で校長の知念正人さんは話します。

 もちろん、付き添う大人にとっても、観光スポットにあふれた南城の地は魅力的です。

「ほとんどの方が那覇市内にウィークリーマンションやホテルなどの宿を1週間単位で取り、昼間はレンタカーを借りて各地を観光されています。金曜の夜からはお子さんも一緒に周辺のリゾートに足を伸ばすなど、沖縄ステイを存分に楽しまれていますね」(知念さん)

オキナワインターナショナルスクールのサマースクールに参加する子ども=学校提供

 沖縄県は近年、100歳を超える人が多く暮らす長寿地域「ブルーゾーン」としても、世界の注目を集めています。身も心も、社会的にも満たされた「ウェルビーイング」な環境で子育てをしたいと、子どもを県外のインターナショナルスクールから同校に転校させ、移住した家族もいるそうです。

「わが校はアメリカンスクールではありません。沖縄の地に探究型のグローバルマインドを育み、いずれは沖縄と近隣のアジア諸国の課題を解決するハブになっていきたい」と知念さん。夏休みを利用したサマースクールは、子どもにとってグローバル人材への第一歩になるかもしれません。

▶️オキナワインターナショナルスクール 2024年度サマースクール概要

対象:小学1年生~6年生

日程: [SESSION 1] 2024年7月22日(月)~ 7月26日(金)

[SESSION 2] 7月29日(月)~8月2日(金)

[SESSION 3]  8月5日(月)~8月9日(金) ※ SESSION 2はキャンセル待ち

費用:¥83,100(税込)/1週間〜

場所:南城キャンパス(沖縄県南城市玉城富里143)

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中村茉莉花
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