高学年になると、塾が生活の一番のプライオリティーになりました。毎週、毎月のテストの順位がバーッと貼り出されるんです。その順位に一喜一憂し、一緒のクラスだった子がどんどんレベルの高いクラスにあがっていくことに焦ったり、不安にかられたりもしました。「なんでこんなにつらいことをやらなきゃならないのか?」と塾の先生や親に訴えたこともあります。

 それでも挫折せずに勉強したのは「褒めてもらうのがうれしかった」のと「負けず嫌いだった」から。スポーツでもなんでもいいから、与えられたことでがんばり、それで評価され認めてもらうことに喜びを感じていたんだと思います。当時は塾で忙しくてスポーツはあまりやらせてもらえなかったから、そのぶん勉強をしていたんです。

 科目は算数と理科が得意でした。ただ自分のなかで論理的に納得できない問題には苦戦することも多かった。それだとテストでは時間切れで通用しません。克服するためには知識として暗記するのが一番だと、暗記を徹底しました。

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