ただ、今でも週末の晩ごはんは子どもたちと一緒に作ったりもします。長男と長女は自分で朝ごはんを作ってくれるし、長女は一人でスイーツを作ってくれることも。次女も朝ごはんに自分でスクランブルエッグを作って、ケチャップでかわいい顔を描くのが日課です。3人とも驚くくらい上手に作ってくれますよ。
——ご夫婦でよく話し合いをされるのですか?
夫婦で現状認識の「ずれ」がないように、毎日数分だけでも話し合うようにしています。今はふたりとも在宅業務が多いので、話し合いがしやすい環境でもあることは、家族にとってプラスだと思っています。仕事や学校のことから進路のことまで、子どもたちの状況については、できるだけ夫婦で共有するようにしています。
——上のふたりは中学生と小学校高学年。思春期に入ったお子さんとの関係は?
う〜ん、やっぱり成長して子どもの世界が広がると同時に、親に求められる役割も変わるものだな、と実感していますね。
一緒にアスレチックやプールに行ったり、公園で走り回ったり、家でレゴブロックで遊んだりといった、僕にとっての子育ての得意分野が、上の二人にはもう通用しなくなりました(苦笑)。ふたりの年齢的に、親に求められるのはまさに受験対応や今後の進路のこと! ところが、それが僕はまったく得意じゃなくて……。今、一緒に遊んで喜んでくれるのは、小1の次女くらいです(笑)。
逆に妻は、そういったことにも的確に対応できる人なので、ふたりからとても頼りにされています。
——得意分野がご夫婦ではっきり分かれているんですね。
子どもたちも、学校や塾のことは、ママに相談したほうがいいってわかっているし、僕がうっかり口を出すと、返り討ちに遭う。僕自身の経歴や考え方が少し変わっているせいか、「パパの意見は参考にならない」って言われます(苦笑)。
僕の役割は、車での送り迎えにお弁当&ごはん作り。まさに「飯炊き送迎オヤジ」です。あとは、「家族のストレスの緩和剤」と言われたこともあります。「なんじゃそりゃ!」って思いますが(笑)。
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