Q.身長の伸びはどのくらいで終わるのでしょうか。

 身長は、思春期になると男女ともに最後の急激な伸びである「思春期成長スパート」をむかえ、その後に徐々に伸びが終わります。

 思春期成長スパートの始まりは男の子で11~12歳、女の子で9~10歳といわれています。最も急激に身長が伸びるのは主に男の子が13歳、女の子が11歳で、1年間に10センチくらい伸びる子もいます。

 思春期になると性ホルモンの分泌により、男の子は陰茎や陰毛が発達し、声変わりが始まります。女の子は乳房が発達するなど、女性らしい体つきになり、やがて月経が始まります。実は背が急速に伸びるのは、こうした性ホルモンの働きによります。

Q.女の子は生理がくると身長が伸びなくなりますか。

 性ホルモンは、急速な身長の伸びをもたらす一方で、骨を成人の骨にまで成熟させます。ここで身長の伸びがストップするわけです。標準成長曲線を見るとわかるように、背が伸びる速度はこの時期、徐々に低下します。女の子の場合、多くの人が12歳ころに月経が来るので、14歳に達するころにはあまり伸びなくなるといっていいと思います。

 一方、男の子は思春期の時期の個人差によって、思春期が遅く始まる子も珍しくありません。平均より2~3年遅く14歳くらいで始まった場合は、高校に入ってからもまだ、伸びるでしょう。

 成長期のラストとなる思春期は、とくに食事が重要になります。年をとってから骨粗しょう症にならないためにも、カルシウムを十分に摂取すること。女の子の場合は、ダイエットなどによる行き過ぎた「やせ」にならないよう、親御さんが気を付けてあげてください。

Q.病的な低身長の可能性がある場合、医療機関に相談すべきタイミングはいつでしょうか。

 幼児期までは同じ学年でも月齢による差が大きいです。このため、見た目だけで「低身長」と判断しないでください。大事なのは標準成長曲線を使って、お子さんの成長を正しくチェックすることです。

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