結果を出してすぐゴールではなく、「ゴールまでの間にあなたはすでにたくさんの取り組みをしているよ」というところを大人が見つけて、言葉でちゃんと伝えてあげる。そしてお子さんができたときには、笑顔で「ほら、できたね!」と、頑張ったところを指差しながら対応すると、それが映像の記憶としてお子さんの中に残ります。

――「間違えても直すことができた」というポジティブな記憶を残していくことで、乗り越える術を身につけていくんですね。

 この子は自分の頭を叩いてしまうくらいママに喜んでほしかったわけで、お母さんが頑張っている姿も理解しています。かなり頭がいいですよ。考えを書くこと、間違いを直す手順を踏めたことを言葉や映像で渡してあげることで、緻密な勇気を数年かけて築いていけると思います。数年後が楽しみです!

(構成/布施奈央子)

小川大介さん

※小川さんのYouTubeチャンネル「小川大介の『見守る子育て研究所®』」や、AERA with KidsのYouTubeチャンネルで、小川さんの話を動画で配信しています。

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