編集部鈴木(3児の父)です。先日、末っ子の卒園式がありました。早生まれでまだまだ幼い息子ですが、名前を呼ばれて大きな声で返事をし、堂々と卒園証書を受け取る姿がたくましく、思わず涙。これなら小学生になっても頑張れるかなと、頼もしい気持ちになりました(新小1、4月からの心配ごとはいろいろとありますが…)。

 中1、小6の娘を含めわが子3人、同じ幼稚園(こども園)に通ったので、卒園式に出るのも今回で3回目。上の子たちのときと比べて感じたのが、パパの出席率の高さです。卒園児の8割ぐらいのパパが出席していたでしょうか。長女が卒園した7年前と比べると、明らかに増えた印象です。

 共働きのわが家は私のほうが仕事の時間に融通が利くため、上の子のころから園のイベントや親の集まりに出る機会がありました。当時は土日を除くとパパの姿は少なく、保護者会で「私以外全員ママ」という経験をしたことも。先生と子どもについて話をしていても「〇〇〇とママにお伝えくださいね」と言われ、なんとなく疎外感を感じたこともありました。

 しかし今は、朝の送り、お迎えがパパという家庭も多く、平日の保護者会や面談でもパパたちをみるようになりました。この変化の背景には、コロナを機に在宅勤務が増え、父親が子育てに割く時間が増えたこともあるでしょう。しかしそれ以上に、子育てに対する、妻と夫のかかわり方、考え方自体が変わっていることを感じます。

 3兄弟を育てるコミックエッセイストのtomekkoさんは、記事で以下のように書いています。

 うちは3兄弟で歳も離れているので世代間の変化をモロに実感するのですが、末っ子の同級生を見ていると、今20~30代の子育て世代は第一子誕生当初から父親が家事育児をこなすことが当たり前の感覚になっている家庭が多いんですね。でも、今の私たち40代の第一子時代というのは、「イクメン」という言葉が流行り「男性なのに」育児参加するなんて「すごい!偉い!」ともてはやされたんです。(後略)

(2023年12月27日配信「家事育児は妻と半々、でも仕事は“昭和の企業戦士”並み 3兄弟の母が「夫婦ゲンカ」で考えた40代夫の過酷」から)

「イクメン」という言葉が流行語大賞になったのは私が親になった年。それから十余年、男性育児を特別視する向きがあったころが、ずいぶん昔のことのように感じます。AERA with Kids+では「パパの子育て」の話題をいろんな角度から取材して、私自身、参考にさせてもらいたいと思っています。(編集部・鈴木)

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AERA with Kids+編集部
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